他社との差別化をどのように図るか
差別化が必要だった理由
大きく分けて2つ理由があります。
1つは事業を成功させたいからです。
そして2つめは「創業融資獲得のため」です。
繰り返しになりますが、私は業界未経験でヨガもしたことがありません。まともにいけば、融資獲得も厳しいと思っていました。
- 私の想い
- 開業するスタジオの存在意義
が必要だと考えました。
これを踏まえると当たり障りのないスタジオではなく、何かしらの差別化が必要であるという考えに至りました。それに想いを乗せてストーリー化することです。
どのような差別化を図ったか
「儲かっているスタジオを真似る」本当はこれが一番良いと思っていました。失敗のリスクが最も少ないからです。でもこれでは「私」がやる意味はないです。(自分で教える訳でもないので) そこで下記の内容で差別化を図りました。
中高年かつヨガ初心者に完全に寄せる
具体例としては、
〇女性専用スタジオにする
〇何でもネットで完結せずあえて紙対応
〇日中に重きを置き夜はクローズ
〇体験レッスンは完全手ぶら
〇ヨガ用語辞典を配る
〇運動量の少ないプログラム
〇とにかく丁寧に1~10まで説明
〇カルテで顧客管理を徹底
(お客様の特性・受講履歴等)
などです。
同業他社よりカーブスさんを参考にしました。
本当はレッスン時間割を設定せず、営業時間内はいつ来てもレッスンを受けられるというスタイルを最後の最後まで模索したのですが、良い案がまとまらず断念しました。WEB授業とかではなく、リアルな空間でこれが実現できれば面白いかなと思っています。
「紙対応」について補足ですが、開業前に多くの広告代理店さんに、「今はみんなスマホから(アクセス)です!」と断言されました。中高年の方も。しかしながら母(50代後半)を見ていると、とてもそうは思えませんでした。
でも念のため、
- スマホサイトもしっかり準備しました
- WEB予約システムも入れました
- WEB広告の手配もしました
- SNSもしっかり準備しました
etc…
(スマホを)
持っている≠使いこなせる
の関係です。
開業後の結論を申し上げると、
紙はなんだかんだ根強い
毎月のレッスンスケジュールだって、「紙でくださ~い」と言われ、皆さん冷蔵庫に貼るそうです。予約だってWEB予約は少数。SNSなんて見ていない。でも紙で配布するお便りは大好評。直感も大切にしましょう!※あくまでも当店に関しての実情です
とってもおすすめの差別化
他店と競合しない場所に出店する
テナント物件についてはまた後日詳しくお伝えしますが、競合を避けるのも、簡単かつ立派な差別化です。ターゲット層を上記のように設定したので、仕事帰りのOLさん等は想定していませんでした。
多くのヨガスタジオは鉄道駅周辺にありますが、私は駅前に出す必要はなかったのです。
駅前を避けるだけで初期費用は100万円単位で変わります。
むしろ駅よりスーパー。
商圏も2~3キロの小範囲。
お客様の層を絞れば十分勝負できます。
結果的に駅前を避けたことは大正解でした。
駅から離れたことで、各所スペースがゆったり取れます。当初考えていなかったサブスタジオ(パーソナル)スペースまで取れました。受付周りには「ラウンジ」と呼べるほどゆったりスペースも取れました。そのスペースがお客様同士やお客様とインストラクターのコミュニティスペースとなり、今でもそのスペースで笑顔溢れる会話が見受けられると、嬉しくてたまりません(^^♪
独立したマーケティングポジション
私の住んでいる地域の主要ヨガスタジオや、スポーツクラブ、競合になり得そうな近しい業種の主要店舗を合計10店舗ほど洗い出し、様々な縦軸・横軸からマーケティングポジションの設定・確認を行いました。
- 価格
- ターゲット年齢
- 1レッスンあたりの人数
- 立地
などなど他多数。
どれをとっても10店舗とは競合しない、独立したポジションである!ということを、事業計画書を使って融資担当者にかなりの熱量で伝えました。
他社との差別化と言っても、難しく考える必要はありません。何か少しでもオリジナリティを持ち、想いを持ってやっていくことは、もう他店にはないオンリーワンです。そしてそれが育っていきます(*^^*)