ヨガ市場を見る参考資料
事業計画書の根拠
融資を受けて開業する際には、事業計画書の作成が必要です。
そのための「数字の根拠」の探し方のお話です。
市場規模や売上予測等、基本的には全てベースとなる根拠に基づいて行う必要があると思います。しかしながらネットで色々調べていても、良い資料が無いんです( ;∀;)そんな中で、参考にした情報をお知らせしていきます。
FC募集資料はダメでした
某地方都市にある中堅ヨガスタジオの件です。綺麗な公式サイトの中に、フランチャイズ募集ページがありました。そこで使われている下記のグラフ。
※見づらくてすみません。。
これは、ヨガの市場規模をネット検索で調べていると、恐らくほぼ100%の人がたどり着く資料です。フジテレビの「ホンマでっか!?TV」でもお馴染みの経済評論家、門倉貴史さんが発表したレポートのようです。
05年以降は全て予測数値です。
今、2020年。
2,000万円弱のFC加盟の募集資料で15年も前の資料を使うなんて(-_-)しかも、15年も前の資料を基に、「すごい伸びています、成長が見込めます!」みたいな記載。
このFC募集をしているスタジオは、長年運営しているスタジオなので、もちろんそれ相応のノウハウはあると思います。しかしド素人の私が開業して感じたことは、ヨガスタジオ事業においてFC加盟する必要は無いと感じています。
私は特に開業前は下記のようなことが不安でした。(もちろんこれ以外にも細かいことをあげればキリがありませんが)
- 集客はうまくできるか
- 物品の仕入れに困らないか
- インストラクターは集まるか
結論→なんとかなります!
FC加盟することで、損益分岐点到達は早いと思います。あと、圧倒的な顧客管理システムを持っていれば、そこには少し興味があります。でも自分でやった方が開業費用も安いですし、楽しいですよ!なんとでもなります!こういった部分の解決方法も順次お伝えしていきます。
参考にした資料
全体の市場規模の把握はもちろん必要ですが、1店舗の開業のため大事なのは市場規模ではありません。融資担当者は、ごまかすような見せかけのものはきっと見抜かれるので、適当な資料が無いなら無いで、ハッキリそのことを伝えれば良いのです。
そんな中で…
■YOGA ROOMの教室登録数
→数あるヨガのポータルサイトの中で、私がいちばん信頼を置いているポータルサイトです。
トップページに教室登録数が記載されています。後々、担当者の方に伺った話では、2012年頃はまだ4,000教室ほど、そこから毎年400~500教室ほど平均で増え、2016年には6,000教室を超え、今では7,500教室に迫る勢いです。
これは一つの市場把握のための参考数値になると思います。今でも増え続けているのですね!
■わたしたちのヨガ白書
http://www.yogafest.jp/2017/hakusyo/hakusyo2016.pdf
唯一無二の立派なレポートです。
当スタジオでもヨガ用品の仕入れでお世話になっているヨガワークスさんが作成された統計レポートです。スタジオ経営者や開業を検討されている方は一読の価値アリ!です。ヨガスタジオ単独で調査できる次元を遥かに超えた、とても参考になる資料です。
ちなみに私がこのレポートで最も興味深かった点は、集客方法に関する部分です。
【実施している集客方法】
生徒からの友達紹介 82.9%
SNS/ブログでの情報発信 73.2%
自スタジオのwebサイト 72.4%
クチコミ 69.9%
チラシ 52.8%
そして…
【最も有効な集客方法】
クチコミ 25.2%
スタジオのwebサイト 23.6%
生徒の紹介 15.4%
SNS/ブログでの発信 13.8%
チラシ 10.6%
ちょっと極端な解釈かもしれませんが、広告費いらないじゃん(笑)と私は解釈しました。紹介・口コミ・WEBサイト… 紹介と口コミなんて、他力本願。こんなんで良いんだ!
少し自信がついたのと、開業試算(広告部分)を削れたことを今でも鮮明に覚えています。ぜひこの資料は事業計画書を作成するにあたっても参考にしていただければと思います!(私が作ったわけではないのに恐縮です)
■リクルートさんにお願いする
上記で広告費いらないと言ったのに矛盾しますが、色々な媒体の価格の把握は今後の運営上、知っておいて損はないと思います。開業後、リクルートさんからは必ず一度は営業の電話がかかってくると思います(笑)
ここは一つ先手を。
リクルートさんに問い合わせして、「ヨガスタジオを開業予定」であることを伝え、ホットペッパーの営業さんと打ち合わせをすると良いと思います。リクルートさんは、私は”情報会社”だと思っています。ありとあらゆるデータをお持ちで、ヨガに関する潜在顧客や様々なデータ、お話などはとても参考になりました。開業前に知り合っていれば、計画書を作成する上で武器になったと思っています。
※お問い合わせはあくまでも掲載前提で!
事業計画書作成に関しては、上記3点があれ数字の根拠は何とかなります。一番大切なのは、開業者の想いですので、それに加えて数字の根拠があれば、より説得力は増すと思います。
数字を用いて説得力を高めましょう