ヨガスタジオ開業体験記

~費用・集客・売上・トラブルなど赤裸々告白~

創業融資の自己資金について

自己資金ゼロはダメ

王道のお話であり、何か裏技のようなテクニックは知りません。まず基本的に

自己資金ゼロだと創業融資は結構厳しい

のではないかと思います。 

自己資金が融資申込時の必須要件になっていないケースもあります。しかし保証審査において、自己資金は事業経験とともに重要な項目と考えているようです。

お客さまの創業をサポートさせていただく上で、創業に必要な資金を全額、借入金でまかなうということは難しいこととご理解ください。

(某都道府県の信用保証協会のHPより)

 「2013年度新規開業実態調査」

(日本政策金融公庫 総合研究所調べ)

によると、創業資金総額に占める

自己資金の割合は27%

となっています。自己資金以外には、

  • 金融機関等からの借入金が61%
  • 親族が6%
  • その他が6%

となっています。

事業が軌道に乗り資金繰りが安定するまでにはどうしても時間がかかります。借入金の返済や予想外の出費で資金繰りが苦しくなるなど、さまざまな問題が起こります。

万一の時に備えて、数カ月分の経費相当分はとっておくなど、ゆとりを持った創業の資金計画をたてることが大切です。

(日本政策金融公庫のHPより)

色々と汲み取りますと、

Point

自己資金は融資審査の重要な要素

であると言えます。

銀行の担当の方いわく、自己資金ゼロだと、

 ◆計画性が無い

 ◆自分で何とかする気が無い

などネガティブ要素しかありませんとのことです。

(銀行のご担当の方の個人の感想です)

貯め方による評価

良く”見せ金”とも言われますが、一時的にお金を用意して自己資金があるように見せるパターンもネット上では見受けられます。でもそれって現実的ではないと思います。

審査時は全ての通帳を見られます

自己資金をどのように貯めてきたか、

かなり細かく突っ込まれました。

当然、通帳に項目の印字の無い大きなお金の動きは抜け目なく丁寧に突っ込まれました。

自己資金を貯めるパターンでは、

【パターン①】

両親や友人から自己資金用に急遽100万円借りる。

【パターン②】

起業に向けてサラリーマン時代の給料から、毎月コツコツ2万円を50回かけて貯める。

どちらも自己資金100万円。

しかしながらパターン②の方が

自己資金としての評価が高い

そうです。計画性を評価されるのです。

一部のFPや税理士事務所等で、

「自己資金が無くても大丈夫です」

みたいな広告も見受けられます。

通帳を1ヶ月預かります等の記載があるので、

何らか裏技があるのでしょう。

融資担当を欺くような借入はダメです。正々堂々と融資申込の準備が出来てから起業するべきだと思います。

自己資金はいくら必要?

自己資金ゼロはダメというけれど、

では一体いくら必要か?

結論から言うと答えはありません

  • 事業の計画性
  • 経験
  • 人物像
  • 自己資金

その全てが審査対象だと思います。

あえて答えを出すとすれば、

1円でも多い方が良い

または

開業資金の3割

ということです。

3割というのは日本政策金融公庫が数値を出している開業実態調査における自己資金の割合の結果(27%)が根拠です。

ちなみに私は500万円の融資希望に対して自己資金300万円。銀行の担当者の方からは、「十分です」と言われました。これは実際の審査の時も「しっかり貯めてこられましたね」と言われたので、感覚値としてはやはり十分のようです。

一つの参考になれば幸いです。 

あくまでも、

  • 事業の計画性
  • 経験
  • 人物像
  • 自己資金

etc.

全てが審査対象だと思います。

次回は保証協会の審査詳細をお伝えします。