メインターゲットの設定
設定が必要な理由
明確にメインターゲット層を設定せずに、「広く浅く」狙うのはオススメ出来ません。
事業計画を進めていくと、ターゲットを絞ることでどんどん商圏人口が減るジレンマに陥ります。正直不安になります。
でも、 二兎を追う者は一兎をも得ず です。
必ずターゲット層は明確にすることです。
- 設備投資
- マーケティング
- スポンサー営業
等、ターゲットを絞る方が有利です。
設備投資で言えば…
男女両方を取りに行けば男女別更衣室や男女別トイレが必要です。女性専用なら、更衣室は1か所で良い。
マーケティングで言えば…
色々な層を取りに行くには色々な媒体を使う必要がある。絞ればマーケティング戦略も絞れる。私のスタジオの例で行けば、WEB媒体よりも圧倒的に紙媒体の方が響いたので、紙に特化することが出来た。
スポンサー営業で言えば…
当然絞れていた方が価値が高いのはお分かりいただけると思います。
・どんなスタジオを創りたいか
・どんなレッスンを提供したいか
開業を考えている方には何かしらの想いがあるはずです。
想いブラさずに、ターゲットを明確化するようにしましょう。
もし”想い”は特になく、「儲かるんじゃ!」という一心でヨガスタジオを創ろうとしている方であれば、しっかりターゲット層設定のストーリーをビジネス視点で作ってください。
私が創りたいスタジオ
私も当然”儲かりたい”ということ以外にも、それなりの想いを持って開業しました。想いを全てお伝えすると書ききれないので、ターゲットを明確にする上で、考えていた点をお伝えします。
- ヨガを初めてやる人が気軽に行ける
- 長く続けられる(通える)
- まわりの人に気兼ねなくレッスンが受けられる
- 居心地良くアットホーム
- 個人経営感を出し過ぎない
そんなスタジオです。
意外と有りそうで無いんです。
スタジオを規模別にざっくりみると、
【大手スタジオ】
(1レッスン20名以上程度)
価格が安くて収容人数が多いような大手スタジオは、比較的ヨガ人口の中では若い、20~30代の方が多い。これでは中高年以上の初心者は行きにくいという仮説。そういったスタジオは入れ替えも激しく、一人一人に丁寧に指導するわけでもないので長く続けるには不適切と感じた。前にもお伝えしたように、手が当たったり、異性のお尻が目の前だったり、私にとっては居心地が悪い印象。
【中堅スタジオ】
(1レッスン6~20名以下程度)
それぞれ独自の色があり、面白かった印象があります。ここを立ち位置に設定しています。
【小規模スタジオ】
(1レッスン5名以下程度)
経営者が直接指導にあたった方が効率的です。私は指導出来ないので無理です。
開業前→開業後のギャップ
いきなり話が飛びますが、開業前のメインターゲット層の設定と開業後の来店顧客層の実績との間では下記のようなギャップがありました。
(開業前の設定)
- 50代~60代
- ヨガ経験無し
- 女性
- 自分で自由に使える時間がある
↓↓↓
(現在)
- 40代~50代
- ヨガ経験無し
- 女性
- 自分で自由に使えるお金がある
となっています。
開業から1年くらいは、実態(需要)に即しながら営業時間やレッスンスケジュールの変更を柔軟に行ってきました。今となっては落ち着き、しっかりと固定化出来ています。開業前の設定どおりに全て進むことは稀ですので、柔軟な対応をしていければギャップは問題なくカバー出来るというのが実体験での感想です。
二兎を追う者は一兎をも得ず